モジュール紹介
今回はDual VCO2 豪風((ごうふう)のご紹介です。
販売ページは本ページの下の方にあります。
VCO1 疾風のVCOを2つ搭載してお互いにモジュレーションを掛けることをコンセプトに設計しました。
どうでもいいですが英語表記ではGo!FooooooOO!!!
とかにしたかったですね。どうでもいいですね。
すみません。
サウンドデモ動画をアップロードしました(2024/03/18)
疾風の時は表層の銅箔を貼り忘れてちょっと暗めの赤色になりましたが
今回はきちんと銅箔を貼ったので鮮やかな赤色のレジストになりました。
やはりオシレーターは2つあったほうが音色のバリエーションが増えるということで作ってみたところ
ばっちり私の意図通り素晴らしいオシレーターモジュールができたと思います。
端子とつまみが複数あるので分かりやすくするためにブロック図を作りました。
ブロック図もなかなかいい感じです。(多分)
ミソとなるのはModulation AtoB(BtoA)でこれはFMになるのですが
2つのオシレーターをお互いにFMを掛けることで特徴的な倍音を含む音を出せるのがポイントです。
以下詳細な説明です。
完全ディスクリートのアナログVCOを2基搭載しており、OSC-AとOSC-Bでそれぞれ個別に制御できます。
FREQ CV INPUT端子の他にPWM端子とSYNC端子がそれぞれあります。
OSC-A側のFREQ CV INPUTとB側のFREQ CV INPUT端子は内部結線によりOSC-A側のFreq CV INPUTにのみCVを入れるだけでOSC-A,OSC-B両方のオシレーターの周波数をコントロールできます。
OSC-BのFREQ CVINPUTにジャックを挿入すると内部結線を解除できます。
Frequency Range切り替え機能で周波数を3つのレンジから選ぶことができます。
サーミスタによる温度補償回路搭載しており、温度変化にはある程度耐性あります。
三角波、ノコギリ波、矩形波の3波形です。
右側の各波形に対応したツマミを動かすことで各波形のレベルを調整できます。
出力は
OSC-A専用の出力端子
OSC-B専用の出力端子
OSC-A,Bをミックスした出力端子
の3系統です。
Modulation AtoBツマミを回すとOSC-A専用の出力端子の信号をOSC-BのFREQ CV INPUTに入れる事ができます。
これによりFMが可能です。
Modulation BtoAつまみも同様にOSC-Bの出力をOSC-AのFREQ CVINPUTに入れることができます。
両方のModulationつまみを回すことで相互にFMを簡単にかけることができます。
PWのツマミの位置によって、三角波が変形する隠し機能付きです。
CVはV/octに対応しています。
動作紹介
Dual VCO2 豪風が完成したので動画で撮影。
— レック@lleqpue9 自作モジュラーシンセをつくる人 (@lleqpue9) March 1, 2024
まずは基本動作から、OSC-A(上側)とOSC-B(下側)で独立したVCOを構成しており、右側のつまみで三角波、ノコギリ波、矩形波の各レベルを調整できる。 pic.twitter.com/6n6NBB5nle
上記の動画のように右側の各波形のレベルツマミで波形ごとのレベルを設定できます。
OSC-AのFREQ CVinにCVを入れるとOSC-B側も内部結線されてるのでデチューンのような効果が出る。 pic.twitter.com/f6EEGFaQS7
— レック@lleqpue9 自作モジュラーシンセをつくる人 (@lleqpue9) March 1, 2024
マニュアル操作ですがOSC-A,OSC-Bの周波数をほぼ同じに揃えることでDetuneすることも可能です。
OSC-A,OSC-Bともに両方同じVCO回路を採用していますので理論上CVの受け電圧によって音程が大きくズレることはありません。
Dual VCO2 豪風の動画その2
— レック@lleqpue9 自作モジュラーシンセをつくる人 (@lleqpue9) March 1, 2024
Sync
OSC-A/B2つのVCOを持っており、それぞれ専用の出力端子を持っているのでその出力端子をSync inに入れることでSYNCが可能となる。
A=>B、B=>AそれぞれどちらのSYNCも可能 pic.twitter.com/qG9GBRjiqn
OSC-A=>OSC-BへのSyncもパッチケーブルを使えば可能です。
上記の動画のようにOSC-A Audio OutputとOSC-B側のSync inputをパッチケーブルで繋ぐことでSyncが可能です。
尚この時OSC-A側のノコギリ波、三角波、矩形波、のいづれかのレベルがある程度大きくある必要があります。
各波形のレベルによってもSyncによる音に変化があります。
同様にOSC-B Audio OutputとOSC-A側のSync inputをパッチケーブルで繋ぐことでOSC-B=>OSC-AへのSyncが可能です。
Dual VCO2 豪風の動画その3
— レック@lleqpue9 自作モジュラーシンセをつくる人 (@lleqpue9) March 1, 2024
Modulation A to B (B to A)
OSC-Aの出力をそのままOSC-BのFREQ CVに突っ込むことができる。同様にOSC-Bの出力をOSC-AのFREQ CVにも入れることができ、両方同時も可能。
つまみを回すだけで2OSCのFMを実現できる。 pic.twitter.com/L9PUZCac0e
上記の動画がModulation A to B (B to A)を実施したデモです。
相互にFMを掛けることで新たな倍音が生まれ特徴的な音色になります。
もちろんFREQ CV INPUTに他のVCOモジュールの出力を入れることで3VCOでもFMも可能になります。
関連リンク
以下のフリマサイトで販売しています。
数に限りがありますので欲しい方は早く買いましょう。
製品スペック
出力端子:
- OSC-A出力、OSC-B出力、OSC-A+B出力
入力端子:
- OSC-A用 [ Freq CV IN 、SYNC IN、PWM CV IN]
- OSC-B用 [ Freq CV IN 、SYNC IN、PWM CV IN]
大つまみ:
- OSC-A用 [FREQUENCY COARSE 、FREQUENCY FINE 、PW、Modulation BtoA]
- OSC-B用 [FREQUENCY COARSE 、FREQUENCY FINE 、PW、Modulation AtoB]
小つまみ:
スイッチ:
発振周波数:
- 1.0Hz~10kHz程度
消費電流:+12V : 170mA/ -12V : 150mA
18hp